車は資産?|いいえ、償却資産です!

はっきり申し上げます。車は、資産ではありません。(一部の高級車やビンテージ車を除く)

この記事を読むと以下のことを理解できます。

  • 車が資産ではない理由
  • 償却資産とは?
  • リセールバリューの考え方

いきなり知らない単語ばかり出てきたかもしれません。わかりやすく説明していきたいと思いますので、最後まで読んでいただけると幸いです。

目次

車は資産ではない?

車というとよく資産だと言われます。確かにそう言った一面もあるでしょうが、ここで言う資産と言うのは、「自分の財布にお金を運んでくれるもの」のことを資産と呼びます。
ほとんどの車、特に新車を購入する場合は、購入して車の扉を開けた瞬間に2割ほど値段が下がります。
車を購入して、扉を開けた瞬間に価値が下がってしまいます。

車は資産」という言葉は、正確には「車は償却資産」と言うのが正しいです。

償却資産については後で詳しく説明しますが、ここで大切なことは、多くの車は価値が年々下がってしまうということです。ここを勘違いしてしまうとより良い車の買い方ができなくなってしまいます。

一方で、価値が下がる買い物だとしても、車を利用することで職場への通勤時間を減らせたりすることでの生産性の向上ができます。また、普段の行動範囲が広がることでより遠くの場所へ行けたり、会いたい人と会うことができたり、と人生をより豊かにしてくれるといったメリットもあります。

車は償却資産であるということを正しく認識していると、なぜ車が必要かということを考え、車にどれだけの予算を割くのが自分にとってベストかを判断できるようになります。

それでは償却資産について詳しく見ていきましょう。

「車は償却資産」とは?

償却資産とは?

償却資産とは、「会社や個人で、工場やお店などの事業をされている方で、その事業のために所有している構築物・機械・器具・備品などの資産」のことを言います。

償却資産には耐用年数というその備品を手に入れてから何年使えるかという年数が定められています。恣意的な利用を避けるために税務上で細かく定義されています。

例えば、新車の普通自動車の法定耐用年数は6年、軽自動車は4年と定められています。

なぜ車は資産ではなく償却資産なのか?

なぜ車が償却資産なのかという説明は、この一言で説明がつきます。
車は年数を追うごとに価値が下がっていく
ということです。

当たり前のことですが、車というものは年数を重ねれば重ねるほど価値が目減りしていきます。
つまり、買った時が価値の最大値ということです。

例えば、300万円で車を購入した場合で価値の減りを考えましょう。
まず、扉を開けると新古車となり、250万円ほどでしか売れません。次に数年乗ると150万円ほどの売値となります。
10年ほど乗り潰し、新しく車を買い替えるために売りに出すとよくて30万円ほどの価格しかつかなくなります。

これが「車は年数を追うごとに価値が下がっていく」ということです。

「私は、事業をしているわけではないから、償却資産じゃない」という方もいらっしゃいますが、
私たちは車を使って自分の生活という事業を成り立たせているという考え方もできます。

どうすればお得な買い物ができるか?

最初に車のメリットとして通勤までの時間を短縮できる生産性の向上と行動範囲が広がることによる人生を豊かにするメリットを挙げました。
生産性の向上に関しては、財布によりお金を運んでくれるようになるので、資産としての車の価値に当たります。後半の人生をより豊かにしてくれるというメリットは、より良いお金の使い方といえるでしょう。

ただ、どちらのメリットも中古車と新車で大きく変わることがありません。
大きく変わらないのであれば、より資産としての価値が目減りしずらい方が良いのではないでしょうか?

価値が下がっていくことは、「モノ」である以上仕方がありませんが、より価値が目減りしない買い物ができれば、より満足度の高い買い物ができます。そこで大切になるのが「リセールバリュー」という考え方です。

リセールバリューを考えよう!

車をお得に買うためにはリセールバリューというものを考えていく必要があります。
リセールバリューという考え方について学んでいきましょう。

リセールバリューとは?

リセールバリューとは、言葉通りで再度売る際の価値のことです。
リセールバリューを考えるとは、つまり買うときにもう売る時の時の値段を考えてから買おうということです。

価格というものは、需要と供給で決まります。多くの方が欲しいものであればあるほど、供給数が少なければ少ないほど、価値が高くなります。車などの工業製品は多く生産することで、コストを下げていますので、供給数が少ないということはなかなかありませんが、多くの方が欲しい人気の車種であれば比較的高値で売れることもあります。

リセールバリューの考え方は、個人的には人気のiPhoneで考えるとわかりやすいと思います。
例えば、iPhoneのProシリーズ場合の1〜2年で販売価格から1、2万円しか下がりませんが、他のスマホであれば5万円ほど下がってしまいます。同じ2年使用するとすれば、iPhone Proであれば年間1万円、他のスマホでは年間5万円を償却した(値段の分を使用した)と考えられます。ですので、この場合はiPhoneの方がリセールバリューが高いということになります。

具体的にトヨタ・プリウスでリセールバリューを考えてみましょう!

トヨタ・プリウスで実際にリセールバリューについて考えてみましょう。
プリウスは様々なグレードがありますが、今回は平均的な数値で表示していきます。

年式リセールバリュー
1年落ち約75%
5年落ち約50%
10年落ち約15%

中古車は新しい年式であれば、売り手(供給量)が少ないので、比較的高価に買い取りしてもらうことができますが、新車には広告費や販売員の人件費が掛かっていますので、一番早く価値が下がってしまいます。その後は比較的緩やかに耐用年数に沿って価値が下がっていきます。これはプリウスだけでなく、色々な車で同じことが言えます。

以上のことを踏まえると年式の新しい中古車を購入して、比較的リセールバリューが残った状態で売ることが一番資金効率のいい車の利用方法であることがわかります。

まとめ:正しく認識して車を購入しよう!

最初にお伝えしたいのは、私個人として新車を買うことは否定しておりません。
ただ、新車を買うことは少し贅沢ですよということをお伝えしたかっただけです。
私個人としては、車には動くことと家族が乗れることが目的ですので、中古車を選択しています。

正しく認識して車を購入することは、非常にいいお買い物です。
今回の記事が皆様にとって少しでもお役に立てれば幸いです。

リセールバリューを考えて、中古車を選択するのは大きく失敗しずらい良い選択だと思います。
どこで中古車を購入したらいいかわからない方はこちらの記事を参考にしていただければと思います。

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